潜在看護師復職支援プログラムについて

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徳島医師会も参加している潜在看護師復職支援プログラムの内容について紹介していきます。

看護師不足で注目される潜在看護師の発掘

潜在看護師とは、正看や準看の資格を持っているのに、育児など家庭の事情によって看護職から離れている人たちのこと。潜在看護師
看護師不足が叫ばれている今だからこそ、この潜在看護師にかつてない注目が集まっているのです。
スムーズに復帰できるように、再チャレンジのための研修や育児中でも仕事のできる職場環境を整えるなど、復職支援を目指して立ち上がったのが日本医師会。

慢性的で改善のきざしが見られない看護師不足には、新人の人材育成だけではもはや確保が追いつきません。看護学校で学ぶ期間や医療現場での新人の期間を合わせると、一人前と言われるまでに何年もの経験が必要になってしまいます。

こういった事情もあってスポットを浴びることになったのが、全国に55万人とも推定される潜在看護職師です。かつて現場経験のあった潜在看護師は、短期間の研修でまたすぐに職場復帰できる可能性を秘めている頼もしい存在となっています。

潜在看護職員再就業支援モデル事業

2008年、日本医師会は潜在看護師について実態や希望などの調査を行い、「潜在看護職員再就業支援モデル事業」を15県の医師会で実施。中国四国ブロックからは徳島県医師会がこれに参加し、2009年からは医師会全体で潜在看護師復職支援策を行っています。

調査の結果からわかったことは、潜在看護職師の約70%が「現場に復帰したい」と思っていること、そのうちの80%がブランクを解消するための研修を望んでいることでした。

希望する研修内容で多くの声が寄せられたのが「看護技術(実技研修)」と「IT関連知識(電子カルテ等)」、それに「医療安全(医療機器、医療事故、感染管理等)」です。これらはどれも最近になってから重視され、潜在看護師たちの離職後に取り入れられたり変更のあったものばかり。

調査結果を踏まえ、現在では再チャレンジのための研修を実施している病院が少しずつ増えてきており、潜在看護師の大半が子育て中の女性でもあることから育児と仕事の両立がしやすい環境作りが整えられつつあります。